1930年にドイツ・ハイデルベルクにカール・ヨセフ・ラミーによって設立されました。
1960年代からバウハウスの影響を受けた幅広い分野で活躍するデザイナーを起用し、斬新でユニークな発想を筆記具に取り入れました。
特徴としているのはペンの形状だけなく、スプリング式やスライド式、収納式、プロペラ型といったクリップの形状であり高い実用性とともに使う楽しさを持っています。
メイドインドイツにこだわり、ほぼすべてを自社で製造し高い品質水準を守っています。
あまりにも特徴的で斬新なラミーのプロダクトデザイン。バウハウスの影響を受けた外部デザイナーがデザインしたラミー2000が登場するまで、ラミーはどちらかと言うとデザイン面で特別な存在ではありませんでした。バウハウスとはドイツに存在していた学校で、合理主義的、機能主義的な思想を芸術に取り入れ、工業デザインに活かすことであったと言われています。
ラミーは、バウハウス思想の推進者であったゲルト・A・ミュラーを外部から招聘し、革命的な名品ラミー2000を誕生させます。そこから突出したデザインブランドとしてのラミーの歩みが始まります。「西暦2000年になっても古さを感じないデザイン」をコンセプトに作られたラミー2000は、一言で言えば質実剛健。バウハウスのDNAをその後のラミーのプロダクトデザインに残していきました。
バウハウススタイルだけでは若者に訴求できない、そう考えたラミーはウルフギャング・ファビアンを招聘、学童向けのペンのデザインを依頼、そうして誕生したのが発売から35年も売れ続けている万年筆、サファリ(Safari)です。中央ヨーロッパの学童の二人に一人は使っていると言われ、豊富なカラーバリエーションはもう少し上の世代の若者の心を捉えました。万年筆の入門としてだけでなく、トレンディな筆記具として、普段使いの1本として大成功を収めます。
使いやすくて、壊れない、そしてモダンでシンプルなデザイン。ラミー2000が登場した当時、日本人は世界でも早い段階で受け入れました。シンプルで機能的な指向性を好む国民性は「禅」から来ていると、Lamy CEOのマンフレッド・ラミーは語ったと言われます。手に馴染み、メイド・イン・ドイツの品質はたくさん筆記しても疲れません。ラミーは仕事や勉強に最も最適な筆記具です。